新築や増改築で薪ストーブを入れる際は、工務店や設計事務所の方とストーブの設置や間取り、実際の使い勝手についてよく相談されることと思います。
一度設置してしまうとストーブ本体を動かすことはおろか、スペースを広げたりすることも難しい為、導入前に随分悩まれることでしょう。
そこで、僕が薪ストーブ導入に際し、「こうして良かった」「ここは失敗したな」と思う点を紹介します。これから薪ストーブ導入を検討されるあなたの参考になれば幸いです。
薪ストーブの設置スペース 良かった点・失敗点
間取り
間取りは一番迷われるかと思います。できれば家の中央に設置したいと思いますが、そこは設計士さんの腕と家を建てるあなたの思い・家族の思い色々鑑みて、ここだ!というベストポジションがみつかるといいですね。
薪ストーブは能力にもよりますが、家中を暖めることが可能です。実際我が家もほぼ家の中央に薪ストーブを設置したことで、冬はエアコンなどの暖房機要らずです。
また煙突により2階は夏のように暑くなりますので、暑さ対策で煙突を2階に上げず、1階から直角に外に出してる住宅も見かけます。煙突の曲がりは燃焼効率に関わってきますので、できるだけ曲げないのが理想とされていますが、その辺りは「薪ストーブをどんな風に使うか」にかかってきます。メインの暖房機として使うなら、家の中央+煙突はストレートは外せません。
薪ストーブ周りのスペース
意外と後から失敗したな、、、と思う点が、ストーブ周りのスペースについてです。薪ストーブはオフシーズンはなにもできませんので、できればストーブに使う家のスペースは小さくしたいもの。
実際に我が家も最小のスペースで薪ストーブの設置場所を確保しましたが、これは失敗だったと感じています。
ご覧のようなスペースで薪ストーブを設置していますが、これだと薪ラックを置くスペースが限られます。薪ストーブをガンガン焚くと、薪の減る量は尋常ではありません。室内薪置き場は「広すぎるかな?」くらいでよかったのかもしれませんね。市販の薪ラックも横置きのものが多いので、そういったモデルを強引に縦に置くとこうなります。。。
プレミアム ログラック&ログキャリーという製品でデザインは素敵なんですが、置いてみて「アチャー(+_+)」となりました。この置き方だと使いにくいです。。。そして心配なことが火事ですよね。実際には室内に準備した薪は2日以内に使い切ってしまうので、低温炭化などによる発火は無いと思っていますが、火気の近くに燃えるものがあるのはやはり心配です。
薪ストーブ火災の種類と原因をまとめました。あなたのお宅は大丈夫?
また、薪ストーブで料理をする時に便利なヤカンや鍋を避けておく取り付け棚”ウォーミングシェルフ”が片方しか付けられませんでした。
薪ストーブのウォーミングシェルフが便利!やかん置き場やミカン茶の乾燥に
ウォーミングシェルフは使ってみるとわかるのですが、アンコールの場合両サイドに合った方が圧倒的に便利です。薪を天板を開けて投入する時に、ヤカンと鍋があるとかわす場所が無いんですよね。
薪ストーブを使いだすまでスペースのことは考えられませんので、この辺りの使い勝手の悪さは後々気づくのですが。。。できれば、このような失敗・後悔をしない配置・設計を考えられたら良いですね!
炉台について
薪ストーブを置く場所を炉台といいますが、ここにもひと工夫あると使い勝手が変わります。
設置費用を抑えるために、レンガ造りを止めて市販の大理石や耐熱プレートの導入を検討されているかもしれませんね。我が家でも、レンガ造りの炉台の金額にびっくりして市販品を探したことがありました。市販のものでも十分かっこいいんですよね。
悩む僕らに、施工業者の方が「炉台と床との段差があったほうが掃除がしやすい」というアドバイスをくれました。
上記写真のように、薪からは大量のホコリや樹皮の粉、虫などが出ます。こういったものの掃き掃除に段差があった方が良い、という考え方なんですね。それを聞いて我が家の炉台はレンガで作ってもらいました。
段差なんか掃除に関係ない!という方は、一番しっくりくるデザインを選ばれればよいと思います。毎日見るストーブですから、見た目も大事です^^
さいごに
薪ストーブの設置は、本当にストーブのことを良く知っている業者さんに巡り合えないと、あとから不満が続々出てきます。間取りに関してはプロの意見をよく聞くべきですし、あなた自身の考えもよくまとめておくべきです。
間取りもスペースもすべてお任せ、、、でも良い住宅はできるのかもしれませんが、”どうしてそういう間取りになるのか”、”なぜストーブの周りにスペースが必要なのか”はよく勉強されておいた方が良いかと思います。僕はとても良い業者さんに巡り合えましたので、無知のままストーブ導入をしましたが、大きな問題はありません(周りのスペースは少し後悔していますが)。快適なストーブライフを送っています。
あなたにおすすめの記事はこちら
➡「薪ストーブの導入・設置費用 いくらかかるの?アンコールの場合」
コメント