我が家では、地域の公道などにハミ出るいわゆる「支障木」を薪用として頂いています。木の種類は選べませんが、毎年大量に支障木が出るので助かっています。
その中に栗の木があることも多く、”栗は防腐してしっかり組めば代替わりするまで丈夫に使える”とのことで、薪小屋づくりにチャレンジしました。
栗の木を使った薪小屋づくり
栗の木は丈夫とは聞くものの、ネットを見てもなかなかその設計・組み立て方法が載っていません。仕方なく見様見真似で組み上げました。ただの勘ってやつです。この記事を見て真似して作った方の小屋が崩れても怖いので、詳細な工法は載せません。
薪小屋作りで使った材料
- 栗の木
- 皮むき器
- 防腐剤
- 番線
- シノ(番線を締める道具)
- 番線用ニッパ
- 波板(屋根用)
- 2×4材(屋根用)
- 単管パイプ(薪棚用)
薪小屋のサイズは2M(高さ) × 4M(幅) × 2M(奥行)で約3か月分の薪がストックできます。材料費の総額は3万円程度でした。
栗の木小屋づくりの簡単な流れ
まず、栗の木の皮をむきます。皮は向いておかないと腐るので、専用の皮むき器を使ってそぎ落とします。面白いように剝げます。皮むき器は色んな種類があるんですが、僕は下記のものを使いました。ホームセンターや農協で手に入ります。
皮を剥いだ栗の木には防腐処理をします。防腐剤もホームセンターにありました。
栗の木は土中にしっかり埋めるため、防腐処理は必須です。防腐しなければ、土中の湿気で、丈夫と言われる栗の木でも腐ってしまうでしょう。また、台風などの影響を考慮し、横殴りの雨にも対応できるよう栗の木全体に防腐剤をまんべんなく塗布しました。
栗の木は、割と真っすぐ生える木です。真っすぐなものを選んで立てましたが、いびつですね(笑)写真を撮り忘れましたが、土中に埋める際には脚立を立てて木づちでたたき込みました。その後高さを揃えて切っています。高さを揃える時に、屋根に傾斜が付くようにします。雨が流れるためですね。
一番難しかったのが「番線」の縛り方です。近所の山師の先生に聞いたんですが、ちょっとやそっとじゃ覚えられない(笑)
結局Youtube動画を見ながら見よう見まねで締めました。一応締めることはできたんですが、後で山師先生に聞いたところ、この動画の締め方では締め不足だそうです。(閉めた後に、シノで叩いて番線と部材の隙間を無くしておくのがいいんだとか)
番線は奥が深い!!
地面から薪を浮かすために単管パイプを渡しました。
意外とまとも(?)な薪小屋が出来てびっくりです。そして楽しかったです^^
風が強い場所なので、最終的にはさらに筋交いを足して頑丈な小屋になりました。筋交いを足したことで、押しても引いてもビクともしません。栗の木と番線だけでこんな小屋ができるとは驚きです。
ストーブにくべるとパチパチと爆ぜることから、薪としては敬遠されがちの栗の木。しかしながら、その丈夫さから小屋づくりには最適なのですね。こういった知恵を授けてくれる方が近所にいて本当によかった!!
さいごに
栗の木小屋を建ててから、2シーズンが過ぎましたが依然しっかり立っています。ただ、よく見てみると、番線の隙間が以前より空いてきました。木が乾燥して縮んだ影響もあるでしょう。
番線の締め具合は、後々影響がでることを考えると、「エイヤー」でやらずに、しっかり練習&学んでからチャレンジした方がよさそうですね。番線もサビできますから1年後に増し締めといったことができません。おそらく増し締めすると切れてしまうと思います。
単管パイプで同サイズの薪小屋を作ればおそらく6万~8万程度しますので、手間はかかりましたが、思いの外安上がりでしっかりした薪小屋が出来るものなんですね。
2018年末に第2弾の薪小屋を作りました!
➡「【DIY】栗の木で薪小屋自作したよ!partⅡ 安くできました!」
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