薪ストーブを初めて焚いた冬。外出することになり薪ストーブの火をどうしようか困っていませんか?消すべきか?それともつけたまま出かけるべきか、、、他のストーブユーザーさんはどうしているのだろう??と不安になります。
僕も1年目、この問題に直面しまして、すぐにストーブ屋さんに連絡しました。誰もいない家に、火が付いたままのストーブがあるのは心底怖いと思ったものです。
外出時の薪ストーブは火が付いたままでOK
基本的に薪ストーブは焚いたまま外出します。これは長く運用していると、感覚的に「あと〇時間は熾きがあるな」などと分かってきます。帰宅したときにも家が暖かいように薪ストーブはつけたまま出かけるのが一般的なんですね。
ただ、このときに当然火の回りは確認します。確認項目は以下の通りです。
- ストーブ周りに燃えそうなものは無いか
- スチーマーやヤカンの水量は十分か(空焚きにならないよう)
- 何日もストーブ横に置いている薪は無いか(低温炭化防止のため)
さらに心配でしたら、2階の窓を喚起のため少し開けておいても良いでしょう。しばらく留守にする場合は不用心ですのでおすすめしませんが。
薪ストーブの火事はどんな原因で起こる?
薪ストーブの火事はどんな原因で起こるか知っていると、安心して出かけることができますし、気を付けるポイントもわかってきます。
原因その1:煙突火災
一番怖い煙突火災ですね。これは煙突内にこびり付いたタールなどが、薪ストーブの燃焼熱で発火し火災に至るケースです。煙突から火がボーボー出るような火力があり、家が全焼してしまう火災も報告されています。
数年前に歌手のUAさんのご自宅が、薪ストーブの煙突火災が原因(と推測される)で全焼したニュースは衝撃でした。煙突掃除は必ず毎年やろうと思ったものです。
原因その2:低温炭化
低温炭化とは、長期間100℃前後で熱せられた木材が炭化することです。100℃前後というと、薪ストーブ周りの壁内や、ストーブ横にストックしている薪などがその対象ですね。
ストック薪は長くても2日ほどで燃やしてしまうと思いますが、問題は壁内ですね。見えませんし、温度測定することができません。これを気を付けるには、「薪ストーブ周りの耐火構造」と、「薪ストーブを無理な高温で焚かない」ということです。
ストーブメーカーにより、燃焼温度の指定はバラツキがあるかもしれませんが、天板トップで概ね250度前後が安全に焚ける温度とされています。高温で焚き続けると薪ももったいないですし、ストーブも傷みます。
[ソニー] Sony MESH 温度・湿度タグ
どうしても心配な方は上記のような装置もあります。これは温度や湿度の変化を、iphoneやAndroidのスマホアプリに知らせてくれるというものです。定期的に室内の温度変化を知らせてくれる設定にしておけば、もしもの時もいち早く察知することができます。外出先でも安心することができますね。
原因その3:取り灰からの出火
あまり取り沙汰されませんが、薪ストーブの取り灰からの出火も稀にあるようです。取り灰は2週間ほど冷やさなければ安心して処理できないとも言われています。
取り灰用の缶は十分に予備を用意し、絶対に鎮火前にゴミとして出すことの無いようにします。また、灰取り缶はかなり熱くなりますので、室内床の上に置いたり、蓋をせずに外に出したりは禁物です。
灰取り缶は簡単に自作できますのでチャレンジしてみてください。灰取り缶の余分があると、心強いですよ^^
薪ストーブの鎮火方法
そうはいっても長期で外出する場合は完全に鎮火を見届けてから出かけたいものです。薪ストーブには鎮火スイッチなど有りませんから、薪を取り出すしかありません。
火力調整レバー(空気調整レバー)を絞ってもゆっくり燃えるだけですので、即効性がありません。危険ですが、急いでいる場合は薪を取り出し、外で水をかけるなどします。間違ってもストーブ炉内の火に水をかけることの無いように!!ストーブが壊れますし、水蒸気が自分に返ってくるため非常に危険です。
炉内の薪を取り出した後でもストーブ本体はまだまだ余熱があります。薪さえ取り出して鎮火しておけば、火災になることはまず考えられませんが、ストーブ本体近くに燃えるものは厳禁です。
一番は、薪ストーブはすぐに消せないという認識を使う人皆が持つことですね。
さいごに
薪ストーブ運転中にお出かけ、ということは良くあります。ずっとストーブの前でゴロゴロしていたいけど、そうもいきませんからね。会社勤めしている方も、最初はストーブつけたまま出勤して大丈夫かな?と不安になると思います。
ストーブ火災の話は良く聞きますから「明日は我が身」という緊張感をもって、しかし楽しんでストーブのある暮らしを続けていきたいですね。正しく薪ストーブを運転出来れば、こんなに生活が豊かだと思える暖房機は無いのですから^^
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