薪ストーブの煙・煤・匂いで苦情を言われたら【運転方法再チェック!】

煙突の煙・におい・煤・苦情

いつも当Blogをお読みいただき、ありがとうございます。

当Blogの読者の方は「薪ストーブを楽しんでいるユーザー」だけではありません。最近増えているのが「ご近所の薪ストーブにホトホト困っている」という嘆きの声です。

ストーブを使われない方が、ご近所の薪ストーブや暖炉からの煙を苦にして情報収集のために当Blogを訪れているのですね。

中には、過激なメッセージを残される方もいますが、お怒りはごもっとも。元々なかった匂いや煤に、「なぜ自分だけが我慢しなければならないのか」といったイライラを募らせているはずです。

積もり積もったイライラを、苦情として受け取ったストーブユーザーには、ぜひ以下でお伝えする運転方法の再チェックを行ってほしいと思います。ストーブの適切な運転に関して、お忘れになっていることがあるかもしれません。

※ご自身での対策が難しい場合は、信頼できるストーブ屋さんに相談することもお忘れなく!

目次

薪ストーブの運転で苦情なんか言われた日には・・・

苦情を言われた悲しさや怒りで混乱してしまいそうですが、忘れてはいけない点があります。

それは、

苦情を言う側はもっとつらい

ということ。

ご近所はすなわち = コミュニティ です。

共同体のような地域の中で、「あんたが出す匂いをやめてくれ」という苦情を伝える方もとても苦しいんですよね。

悩まれて悩まれて、それでも言わなきゃ!と勇気をだして指摘しにやってこられるわけです。

苦情を言われた時点で、相手を相当苦しめてしまった」という自覚を持たなければなりません。この気持ちをなくして、「もう一度ストーブの焚き方見直してみよっか」という気持ちにはなれないと思うのです。

私も気が長い方ではないので、苦情なんか言われた日には錯乱しそうです。それでも、非は絶対的に焚く側に在る以上、状況を改善して、なんとか穏便にストーブを焚き続ける手立てを探っていきたいものです。

薪ストーブの運転方法再チェック!匂い・煤対策万全ですか?

当Blogにご意見・メッセージいただくケースとして一番多いのがストーブから出る煙の「匂い」と「煤(すす)」の問題です。

  • 匂いが酷くて窓が開けられなくなった
  • 洗濯物に匂いがついてしまって悲しい
  • 煤が飛んできて咳が止まらない
  • 煤が家の中まで入ってくるので空気清浄機を3台も買った
  • 煤で床のフローリングが毎日真っ黒になる

などなど、安寧な生活を脅かすワードが並びます。

薪ストーブを運転する立場からの対策を今一度考えてみましょう。

私の経験からピックアップしています。(こうするといいよ!というアドバイスがあれば、ぜひコメント欄からお願いしますm(__)m)

匂い対策

炉内の燃焼温度

低い温度で焚き続けていませんか?

ストーブの種類・メーカーによりますが、たとえば触媒方式のアンコールのようなストーブは250℃が適正な燃焼温度とされています。薪燃焼時に出るガスを炉内に閉じ込めて2次燃焼させるために必要な温度となっています。

低い温度では、触媒がきちんと機能せず、匂いもストーブや煙突へのダメージも増えるでしょう。お使いのストーブの適切な温度の確認と、燃焼温度のキープは嫌な匂いを出しにくくする必須の項目です。

また、案外やってしまいがちなのが薪を追加するときにすぐダンバーを閉めてしまう行為。すでに高温だからと、新しい薪にしっかり火が回らないうちにダンパーを閉めてしまうと、火が回るための風量が不足し、いつまでも煙突から白い煙と嫌な匂いをまき散らすことになります。ストーブに慣れているからこそ、見直したいポイントですね。

薪ストーブには分厚いマニュアルが付属しますので、今一度お持ちのストーブの正しい焚き方を公式マニュアルに沿って見直すことも大切です。いつの間にか止めてしまった大切な運転方法が記載されているかもしれませんよ。

薪の水分量

適切な薪の水分量は20%未満とも30%未満ともいわれますが、しっかり乾燥させた薪を焚くのはストーブのためだけではありません。

木が吸い上げた水分や樹液をストーブで無理やり燃やすので、当然嫌な匂いが出ます。しっかり乾燥させた薪を使うことは、火持ちの良さを上げるだけでなく、におい対策にもなるのですね。

最初は気にしていた薪の水分チェックも、次第に面倒くさくなり止めてしまう方が多いようです。

私も水分チェックをしたのは最初だけでした。その代わり、薪の乾燥期間は2年と決め、乾燥が未熟な薪はたかないようにしています。(2年も乾かすと火持ちが悪くなる!とのお声をいただくのですが、未乾燥よりはマシと思っています)

薪の品質

ストーブに投入する薪は、乾燥具合もさることながら、その品質にも十分注意する必要があります。基本、”なんでも燃やせてしまう”薪ストーブですが、ゴミを燃やした途端に焼却炉ですし、建築廃材の焼却可とされていても、廃材でのストーブ運転には最新の注意が必要です。

建築廃材には接着剤が使われていることが多く、燃やせば有毒なガスが出ることもあり、匂いの元となるばかりでなく健康を害する可能性も出てきます。薪の確保は大変ですが、建築廃材の中でも良質な材を選定できなければトラブルの元になり得ます。

昨今、建築材には国外のものが多く使われるようになったようです。外国の木が吸収したCO2を日本のストーブで排出すれば、エコの観点から見てもアウトですので、この辺りもストーブユーザーとしては注意したい点です。

煤対策

煙突掃除

煙突掃除は業者にお願いすれば高額になります。最近は宅内から煙突掃除できるキットもあり、節約のためご自身でやられる方も多いようです。

”ストーブ周りのことはできるだけ自分たちで” という姿勢は大変すばらしいものだと思いますが、」「もしこの掃除方法が間違っていたら・・・」、「もし掃除のやりのこしがあるままストーブを焚いてしまったら・・・」という心配があります。

煙突掃除は、煙突内の煤・タール等の残留具合や煙突材質の痛み具合、煙突トップに鳥の死骸などの”詰まり”が無いか等を確認する大変ノウハウが必要な作業になります。

Youtube等で見様見真似でやってみるのは、個人的には「怖い」なと思います。煙突火災は絶対に出したくないですし、ちゃんと掃除できているのかわからないままの運転では、近所に匂い・煤を出してしまった時に、「うちはやることはやってますよ」とは言えませんからね。

ご自身で煙突掃除される場合は、必ずプロのレクチャーを受けた上で実践してください。

煙突掃除は2~3年に1回、というユーザーもいらっしゃるようですが、どうかご近所・近隣地区の方のために「毎年」実施していただきたいと思います。

ストーブメンテナンス

ストーブメンテナンスは煙突掃除のタイミングで一緒にやられる方が多いでしょう。

我が家では、ストーブ炉内の掃除(灰取り・煤等の除去)は自分でできる範囲でやりますが、煙突掃除・薪ストーブ本体のメンテナンスはストーブ屋さんにお願いしています。

ストーブ屋さんの掃除には毎回立ち会いますが、作業を見ていると、自分でもできそうだなと思う反面、ストーブの状態を判断する基準がわからないという大きな問題があります。

ストーブがどんな状態なら健康なのか

この目が養われないうちは、自身でのメンテナンスはトラブルを引き起こすことになると考えています。

私は、1年に1回信頼できるストーブ屋さんに我が家のストーブの健康状態をチェックしてもらうことに、プロによるメンテナンスの意味があると考えています。

熟練のストーブ屋さんは、ストーブの状態を見るだけでどんな焚き方をしているかわかります。焚き方のチェックの他に、ガスケットの痛み具合や触媒の交換時期など、的確なアドバイスがもらえます。

屋外に積んである薪の状態もチェックしてもらえるので、安心してストーブシーズンを迎えることができます。ストーブの健康チェックは、火事・匂い・煤などで迷惑をかけないために本当に大切だと思っています。

さらにチェックしみてましょう

薪ストーブの煙から出る「匂い・煤」以外にも、ストーブの運用にはトラブルの種が眠っています。私の経験から下記の点をリストアップしました。

どれも細心の注意で扱うべき項目だと思います。

薪につく虫

ストーブ用の薪につく虫は「ハチ、ゴキブリ、カメムシ、カミキリムシ、カマキリ」など、ちょっと敬遠したい虫ばかりです。(中にはネズミやカエルといった小動物が潜んでいることも・・・)

住宅の周りに薪棚を作って薪を管理する場合、虫がつくのは避けられるものではありませんが、薪棚に網をかける等の対策はとれます。

虫のつき具合は、季節や年によってだいぶ変わりますが、「虫屋敷」などと呼ばれないような対策は意識しておいた方がよいでしょう。

薪づくりの音

薪づくりを庭でやられる場合、ご近所迷惑になるのは「音」ですね。電気モーダー式の薪割機くらいであれば、許容範囲と捉えてくれるご近所さんも多いかもしれませんが、住宅街でのエンジン・チェーンソーは基本御法度かと思います。

また、斧で薪を手割する場合に使う金属製の「楔(くさび)」を打ち込む音も、聞く人が聞けばただのノイズ。

どうしても必要な作業であれば、ご近所に先に断ってから時間を限定して短時間で作業することがトラブル回避の一手かと思います。

薪づくりは薪ストーブの醍醐味ですから、家族ぐるみのイベントとして楽しくやっていきたいものですよね。

ストーブの取り灰

ストーブの取り灰を、我が家のように「畑に撒ける」というユーザーもそれほど多くは無いでしょう。

住宅街のストーブユーザーは、灰を燃えるゴミで出したり、ネットで販売したりとご苦労があるようです。

灰の扱いで気を付けなければならないのは、

  • 灰が風で舞っていかないこと
  • 火事を出さないこと

取り灰をフタの無いバケツに入れ外に放置などもってのほかです。取り灰に含まれる炭は、1週間は確実に冷やさないと熱を帯びていることもあるようですし、フタがない入れ物での管理は、灰が舞って危険です。

「灰が舞って目に入った」、「灰を吸い込んで咳が止まらない」といったトラブル回避のためにも、取り灰の処理は確実に安全に行いたいものですね。

さいごに

当Blog宛てに、ご近所のストーブの煙で悩まれている方からのメッセージをいただくようになり、私の情報発信のスタンスも”ストーブユーザーのみに向けた内容”から、”ご近所のストーブに悩まれている方へのフォロー”も兼ねたものへ変革しなくては、と考えています。

ストーブの煙で悩まれている方々の切実な訴えに対し、私の出来ることは多くありません。しかし、ストーブ運用に関してメリット・デメリットを的確に伝え、ご近所トラブルの種を元から断っていくための情報発信をしなくては、と考えています。

今シーズンは特に、煙の苦情に関してメッセージをいただくことが増えています。

コロナで自宅にいる時間が長くなったことも要因のひとつかもしれません。

「今まで何も言われなかったのに、急に苦情を言われた」というケースもあるでしょう。そんな時は、慌てずに、ぜひ 的確にストーブを運転できてたかな?と振り返ってみてください。

私もいろんな方からのメッセージをいただき、普段以上にストーブの燃焼温度・煙からの匂い等に敏感になりました。

ご近所とモメて「どちらかが引っ越して終わり」は最悪の結末ですし、ストーブを焚けなくなる事態も悲しいものです。まずは、ご近所のへ配慮を最大限にした運転を心がけ、今一度ストーブ運転にご理解いただけるような取り組みをしてみてはいかがでしょうか。

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