薪ストーブを導入することを決めてから、いろんなお宅の薪ストーブを見せてもらいました。薪ストーブのショールームも訪れて、たくさんのストーブを見ましたが、温度計の設置場所がみんなバラバラでした。
煙突に付けていたお宅、ストーブの真横に付けていたお宅。。。「温度計ってどこでも見やすい位置に付ければいいんだ」と思っていましたが、実は間違いだったんです!
薪ストーブ温度計の正しい設置場所
うちのアンコールの場合は「ここにおいてくださいね~」と言ってストーブ屋さんが置いて行った位置です。この位置で250度をキープするのが大事なんだとか。
よく言われている250度というのは炉内でも天板のセンターでも無く、アンコールの場合はこの位置で測るのが適切だと言われました。
最初は「ふ~ん」と思って聞いていましたが、一度、見やすいように天板のセンターあたりに温度計を移動したことがありました。この時は温度の上昇がいつもより早く、あっというまに250度に達したので慌ててダンパーを閉めた。するとまもなく正面ガラスが真っ黒に!!
実は熱くなったのは天板のみで、ストーブ本体は程度に温まっていなかったようなのです。ストーブ屋で教えてくれた位置と、天板のセンターでは100度くらい違うと聞きました。ということは150度くらいでダンパーを閉めたことになりますね。。。そりゃ煤で真っ黒になるわなぁ^^;ということで、適正な温度計位置の大切さを思い知ったのであります!
この位置の温度計で250度付近を確認しながらストーブ運転すると、朝までちゃんと熾きが残っています。やはりアンコールの歴史が「この位置だ」と言っているんですね。
こちらの記事もおすすめです。
➡「薪ストーブ・アンコール 朝まで熾きが持つように運転する方法」
ストーブ温度計の側面への貼り付けは危険!?
ストーブの煙突部や本体側面にcondarのようなマグネットタイプの温度計を設置しているお宅を拝見したことがあります。
マグネットタイプの温度計は、マグネットの強さに個体差があり、「磁石が弱まってコロっと落ちる」ことがあり、危険なのです。難しいことは分からないのですが、磁石というものは熱せられると分子レベルで振動が大きくなり、それが原因で磁力が弱まる、とのこと。
熱くなった温度計が、側面から落ち、床やカーペットの方に転がってきたら・・・と思うと怖いですね!特に小さなお子さんのいるご家庭では十分に気を付けていただきたいです。
ストーブメーカにより、側面に温度計を設置しなさいという指定があるのかもしれませんが、今一度、使っているストーブの適正な温度測定位置を確認しましょう。
ストーブ温度計の寿命
我が家でも使用中のCondarのような単純な構造の温度計は、壊れにくいと言われています。壊れたら全く動かなければ交換できますが、反応が遅くなったり、実際の温度よりずれていても気付けませんよね。
単純ゆえに個体差も激しいと言われるストーブ温度計ですが、販売店の見解を聞いてみました。
<交換時期の目安について>
サーモメーターの針を動かすコイルは錆びるなどの要因がなければとりわけ劣化により動かなくなることはありません。サーモメーターを交換する際の原因の多くは落下や針を直接触ることで、コイルを本体に固定している箇所が外れてしまうまたはコイルや針が強制的に変形するといったケースになります。まれに磁石が熱や震動が原因となり磁力が弱くなることもございますがこの場合、機能が低下する訳ではありません。
なるほど、磁力が弱まることはあっても、温度計本体が壊れてしまうことは稀なんですね。「○年に1回交換」という代物ではないことがわかりました。
さいごに
薪ストーブはアナログな暖房機です。歴史が長く、運転方法も確立されていますが、しっかりしたマニュアルが無い為、最初は我流でいろいろ試して失敗するんですよね。。。
我流で失敗しながら学ぶのもいいかと思いましたが、やはり信頼できるプロのアドバイスは素直に聞くべきですね。ちゃんと根拠があってのアドバイスだろうから。
とは言っても、あまりシビアな温度管理はしたくありません。手軽さが失われますからね。「極端に間違った使い方をしなければ、大抵のことはしても大丈夫ですよ~」というストーブ屋さんの大雑把なアドバイスを信じて、我が家でも今日も薪ストーブを焚いています。
コメント
コメント一覧 (2件)
私は鋳物ストーブですが、鋳物は300℃以上でずっと焚いているとよくないから温度計は一番温度が上がる正面上側に付けています。確かに天板奥は100℃以上違うのはわかりますが、鋳物ストーブを壊してしまっては、と思います。私はちなみにモルソーの鋳物ストーブですが
コメントありがとうございます!
たしかに鋳物の傷みは心配ですね。「アンコールの燃焼温度はここで測るもの」と聞いて実践して来ましたが、新しい常識もあるかもしれませんので、今度代理店に確認してみますね!鋳物を傷めず、煙や火災の心配の無い焚き方が出来る温度測定位置が理想ですね。