薪ストーブの導入と共に、薪づくりを自身でやられるかたも多くいます。原木から薪を作り出すには必ずチェーンソーが必要です。
チェーンソーの扱いをYoutube等で見様見真似で始める方が多いようですが、チェーンソー講習や、プロのアドバイスなどを受けて、確実に安全に扱うことが一番肝要です。
一度の怪我が一生の怪我になりかねないチェーンソー。まずは、安全な構え方から自分で出来るメンテナンス方法などを一通り書籍で学んでおきたいですね。
初心者に最適 チェーンソーマニュアル本
新版 チェーンソー パーフェクト マニュアル (ものづくりブックス)
チェーンソーには簡単な取説が付いてきます。しかし、あのような表面的な説明書では、チェーンソーを安全に、大切に取り扱うことはできません。
チェーンソーパーフェクトマニュアルには、初心者が間違いがちな「構え方」から、チェーンソーの「置き方」まで書いてあります。
使用中に切れたソーチェーンや木の破片が飛んでくることを想定して、チェーンソーを安全に構えることも大切ですが、「疲れない」ということも重視したいですね。チェーンソー作業は長時間になりがちです。4kgほどあるチェーンソーをいかにして楽に持つかで、作業効率も変わってきますね。
意外と知らないチェーンソーのメンテナンス方法
チェーンソーパーフェクトマニュアルには「メンテナンスのすべて」という項目があります。
メンテナンスに関しては取説にもちらっと触れる程度しか載っていません。特にソーチェーンの目立てや分解清掃に関しては、こういった専門書でなければわからない勘どころがあります。
図解で余すところなく解説されている親切な本です。各種フィルターの清掃方法やメンテナンスに必要な道具が紹介されているので大変参考になります。
基本的にチェーンソーは使ったその日に分解清掃&目立てが必須ですね。こういう使い方でチェーンソーの寿命はグンと伸びるそうです。
本書で参考になった項目
P15 ソーチェーンを知ろう
チェーンソーがなぜ切れるのか、その構造がわかります。構造を知っていると、頻繁に目立てをする理由もわかります。
P18 作業の前に確認しておくこと
作業前にチェーンソーの状態チェックは必須です。チェーンの張り~外観チェックまで。一通りルーチンワークとして身に付けておきたいですね。
P22 チェーンソーの正しい持ち方、構え方
チェーンソーの重量をどのように分散させて構えるのか、プロの使い方がわかります。足の開き方も。
P23 環境づくり
効率よく薪づくりをするには、環境づくりがもっとも大切です。重い原木をいかにして効率よく丸太切りしていくか、そのコツが載っています。
P24 カットワークの基本
原木を玉切りする上で、重量を使って安全にカットする方法がわかります。こういった基礎知識が無いと、チェーンソーの刃が木に挟み込まれたりして危険です。
P30 木の倒し方の基本
薪ストーブを使い始めると、ご近所から「木を切ってほしいという」依頼を受けることも。立ち木を切るにはテクニックが必要です。僕もこの本を呼んで花桃の大木を切り倒しましたよ!
P61 メンテナンスのすべて
メンテナンス項に書かれていることは、すべて覚えたいくらいです。長く、調子よくチェーンソーを使い続けるには必須の知識になります。
P70 チェーンソーの選び方
体に合ったチェーンソーの選び方と、チェーンソーカタログが載っています。ガイドバーの長さや重量、用途でいろんなチェーンソーが選べます。今使っているチェーンソーが本当に合っているかも再確認したいですね。
さいごに
チェーンソーは実際に触ってみないとわからない部分も多い器具ですが、こういった書籍で安全・安心に使うための事前知識は必要ですね。初心者ならば尚更です。
僕の場合は、近所の林業のプロや、地元の販売店主催のチェーンソー講習に参加しながら安全な使い方を学んでいます。本当に怪我だけはしたくないですし、誰かに怪我をさせる使い方もしたくないですからね。
チェーンソーに慣れて、いいかげんな使い方をしないように、いつも緊張感をもって扱いたいと思います。
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