薪ストーブにおける薪のベストサイズは昔から論争の種です(笑)薪ストーブのカタログにはたいてい、最大薪長さが謳われています。
我が家のアンコールに入る最大薪長さは55cm。しかし、薪を作るときに55cmでは作りません。できるだけ長目に切った方が薪の火持ちがいいように思いますが、やれ35cmだ40cmだと言われるのはなぜでしょう。私なりに考えてみました。
薪ストーブの薪のベストサイズは?
薪ストーブに着火する時に、この写真のようにストーブに対して薪を縦に組み、この上に小枝のような焚き付けを乗せます。空気が下から入り込むような組み方でちゃっかすれば、勢いよく火が付きます。
このときに、一番最初に入れる縦用の薪が20cm~25cmだとちょうど良いんですよね。ただ、このような20~25cmの薪は短すぎて薪棚に置けません。そこで、基本的に薪棚で乾燥する薪のサイズは40cmに切っています。
40cmに切ると、太目に割った場合は1シーズンでは乾燥しきらないので、2年乾燥にしています。この点で、20~25cmの薪は、コンテナに入れて雨ざらしにしておいても1シーズンで使えるようになります。
これは、わざわざ20cmに切ったものではなく、薪棚用の40cmカットの薪を作る際に出る、端数の薪ですね。最初は「こんなもの薪棚に置けないし、たくさん出て邪魔くさいな」と思ってましたが、一番使えるサイズです。雨ざらしでもこのサイズは乾燥しやすいので、気兼ねなく使えます。
薪をストーブの最大長さで切らない理由
薪を長目に切らない理由を考えてみました。「ストーブに入るから」と言ってストーブの最大サイズで薪を作らないのには訳があるんですね。
ストーブに入れにくい
薪をストーブ公称の最大長さで切ってしまうと、まず「ストーブに入れにくい」という問題があります。薪を切るときに、毎回チョーク等で線引きしてだいたい同じ長さに切っていると思いますが、これってけっこういい加減で、±5cmくらいはあるんですよね。
そうなると、アンコールの最大55cmで薪づくりすると、60cmのものも出てくるわけです。長い薪はストーブにめちゃくちゃ入れにくいですからね。ストーブ上からは入らず、正面からいれることになるかもしれません。火が付いたストーブの正面からの薪投入はけっこう危険です。
薪が重い
生木は非常に重いですよね。年間で使う薪の消費量を考えると、薪はなるべく軽く扱いたいものです。重い薪はケガの元にもなりますし、薪棚への負荷を考えると、やはり最大サイズで薪を作っておかない方が良い、とうことになります。
燃え残る
長い薪は燃え残るケースもあります。「燃え残るから」という理由で、私のお世話になっているストーブ屋さんでは35cmが薪のベストサイズと教えてくれました。ただ、我が家では35cmでは薪棚に置けませんので40cmに切っています。
燃え残ったからなんだ、と言われればそれまでですが、夜ストーブに入れた薪の両端が朝まで燃えずに残っていると、ちょっと残念な気分になるのは確かですね(笑)
さいごに
薪ストーブの薪サイズは実際に使ってみると、一番使いやすいサイズや、薪棚に合ったサイズが分かってきます。使いやすいサイズ=薪棚で管理しやすいサイズじゃないところが、なんとも歯がゆいところですが、自分で薪を作る以上、25cm以下の薪も、40cmの薪も両方出ますので、上手に使っていきたいですね。
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