薪ストーブを日常的に使っていると、そのアナログ感覚に癒される部分と、やはり何か歯止めがないと怖いなという部分が出てきます。
僕は薪ストーブの使い勝手の悪さも含めてのストーブファンですが、安全は第一に考えたいなといつも思っています。
これからの薪ストーブにあると便利だと思う機能
技術的な仕事をしているせいか、装置の安全性や生産性については常に考えてしまいます。薪ストーブは良くも悪くも融通が利かず、そのために危険なシーンも幾度も経験しました。
一番怖いのは火災ですね。火事を出してしまうと辛いのは自分だけでなく、周囲にも多大な迷惑をかけてしまいます。薪ストーブを原因とした火災は導入件数に比例して年々増加傾向にあるようです。
薪ストーブ火災の怖いところは、目に見えないところから発火する可能性があること。煙突や路台まわり、そして取り灰などなど。。。
➡「薪ストーブ火災の種類と原因をまとめました。あなたのお宅は大丈夫?」
火を扱う機器には、安全を期してやりすぎということは無いと考えています。こういった分野に現代のIoTの技術が活かされる日が近々くるのではないかと思っています。
仕事上IoTの分野は勉強中ですので、薪ストーブ関連でIoT技術が活かせそうなことについてまとめてみます。
薪ストーブ × IoTで何ができる?
そもそもIoTとはモノにセンサー等を取り付けて、インターネットにつなぐことを意味します。これが可能になると、どんなことができるか考えてみましょう。
天板の温度を自動監視してアラームやダンパーの自動開閉
薪ストーブの温度管理が可能になります。今でも部屋の温度などを自動計測してメールで知らせるようなIoT機器は存在しますが、薪ストーブの天板温度(250度前後)を計測できるようなIoTツールは見たことがありません。
非接触で天板温度が測れれば、常時薪ストーブを監視して、ダンパーの締め忘れや、外出時の薪ストーブの温度確認などがスマホでできるようになります。
技術的にはすぐにでもできそうな考え方です。ラズベリーパイのようなIoTデバイスとすこしのプログラム知識があれば、自分でも構築できそうなシステムです。
ダンパーの開閉は自宅にいても忘れがちです。気づけば400度近い!!なんてことを経験されているストーブユーザーも多いかと思います。
IoTデバイスで温度管理しつつ、適温になったらハード的にダンパーの開閉ができれば、こんなに安全な薪ストーブは無いですね。なんでもかんでもデジタル化すればいいってもんじゃありませんが、そんな機能が標準でついていたら、僕は間違いなく使います。
各ストーブメーカーで、既にそういった研究が始まっているかもしれませんね。
消耗品の適正交換
例えばガスケット。これは言われるままに交換するケースもあるかもしれません。慣れていないと本当にもう使えないのか判断が付かないんですよね。
薪ストーブへの空気の漏れなどをセンサーで検知できれば、ガスケットの劣化具合がわかるかもしれません。実際的には、高温の薪ストーブに付けられる空気の流れを検知できるセンサーがあるのか、という問題がありますが、部品の寿命を予知する「予防保全」はIoTの代名詞です。
扉の圧力をセンサーで検知してガスケットのへたり具合を計測する手もありますが、これにしても高温状態で正常動作する圧力センサーがあるのか・・・という問題はあります。
でも色々考えるだけでも楽しいですね!
湿度監視や室温の最適化
これは薪ストーブ自体のIoT化とは直接結び付きませんが、薪ストーブを運転することで難しくなる室温のコントロール(特に2階)ができる可能性があります。
2階の室温を常時監視して、窓を自動開閉することで適正な過ごしやすい室温を維持できます。薪ストーブの上昇気流の為、どうしても2階ばかり熱くなり、冬でも寝苦しい状態を回避できるかもしれません。
また湿度に関しても、センサーで監視することで、加湿器を自動で起動するなどは出来そうです。
薪ストーブの上昇気流をエネルギター転換できたら
薪ストーブの上昇気流でタービンを回して、電気エネルギーに変えられたらいいのに、、、と考えています。できれば煙突の中にタービンを仕込んで、安全に、場所を取らず発電できるのが理想です。
まぁ煙突の中はさすがにタールだらけススだらけになって、タービンが使い物にならなくなるだけなく、煙突掃除の邪魔になりそうですね。
いづれにしても薪ストーブをIoTするならIoTデバイス用に電源が必要になります。せっかくの電気要らずのアナログ暖房機に電源を持ち込むとは何事だ!とお叱りを受けそうですが、この電源すら薪ストーブは作り出すことができます。タービンをうまいこと回せれば・・・ですが。
薪ストーブって可能性ありまくりの暖房機なんですよね^^未来の暖房機です。
煙突掃除が自動化できたら最高!!
煙突掃除はプロに頼むと安く見積もっても2~3万。交換部品があれば4、5万円飛んでしまいます。薪代にして2、3か月分!!
掃除代を安く上げようと自分でいい加減に掃除して煙突火災を出した知人がいます。この話を聞いて僕は煙突掃除を自分でやるのは未だにためらっています。
しかし、カメラを搭載した煙突掃除ロボットが登場したらどうでしょう?煙突内をくまなく掃除・検査し、煙突火災に結びつきそうな症状があれば知らせてくれるようなロボットです。
AIを搭載し、煙突内部の画像をどんどん学習していけば、人による感覚での煙突掃除のレベルをはるかに凌駕する品質で掃除が可能でしょう。
家を掃除してくれるロボット(ルンバ)が登場して15年。革命的に進歩するロボット開発の流れを見れば、煙突掃除ロボットが登場し、実際に使われる未来を想像することも難しくないですね。
さいごに
すべて妄想の域ですが、時代はすでに僕の妄想を現実にできるほど技術が進歩しています。僕は安全はお金を出してでも買うものだと思っていますので、安全に考慮した薪ストーブが開発されることを願います。
とはいっても、デジタル然とした「液晶付き薪ストーブ」みたいな未来型はいりませんけどね~(笑)薪ストーブは現代のアナログ感があるフォルムが一番美しいと思います。
勉強不足ですが、すでにIoT化された薪ストーブは発売されているのかもしれませんね。
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