薪に含まれる放射能濃度を気にする方が増えている 基準などはあるのか

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僕は山間部に住んでいることもあり、知人に薪業を営む経営者が数人います。薪を買うことは無いのですが、その方たちも薪ストーブユーザーですので、薪ストーブの話を良くします。

その中で、「薪の放射能」について聞く機会が増えました。福島の原発事故から7年が経とうとしていますが、今だ放射能の影響は色濃く残っているんですね。薪ストーブを使うものとして深く考えさせられる問題です。

目次

薪の放射能測定結果を気にする購入者が増えている

原発事故から7年も立つと、世間的には放射能や放射線量測定といったキーワードを聞く機会も減ってきています。しかし、薪を購入するユーザーからは、線量測定のデータの開示を求められることが増えたと言います。

たしかに、薪ストーブの灰を売るにしても、買う方は「どこの薪を使った灰か」「その灰が安全だと示せるデータはあるのか」気になるところです。

灰に放射能が濃縮される

灰の放射線量を気にされる方は、放射能のことをよくご存じだと思われます。放射能は灰になると濃縮され、危険地レベルに達することもあるようです。こういった線量の多い灰を使ってしまうと当然「被爆」ということになります。気を付け過ぎということはありませんね。

たとえ長野の木を薪にしていようと、売る方はいくらでも「長野の木ですよ~」と言えるわけで、産地は証明できなくとも、安全性は線量測定のデータとして示して欲しい気持ちは、購入者なら当然ですね。

放射能は数十年経っても消えない

ママ・レボ:放射能と薪の話(1)――知らされざる薪の汚染

上記の記事を読ませていただくと、興味深いことが書かれています。30年以上前のチェルノブイリ原発事故の影響が日本の秋田県で出た、というのです。

チェルノブイリで汚染された木材が、木質ペレットになって輸入されていたんですね。恐ろしいことに測定できるほどのはっきりとしたデータとして検出されました。使い続ければ人体や生態系にどんな影響が出るか想像もできません。

原子力・放射能の人知を超えた力を思い知りました。数十年では人の手に負えるレベルまで線量が下がらないという事例ですね。

上記リンクの記事では、外国産の木質ペレットを使ったということです。放射能の危険もさることながら、外国産の燃料を使ってしまうと外国の二酸化炭素を日本で出してしまう事にもなります。自国の二酸化炭素量を増やさないために、薪燃料は地産地消が推奨されています。

薪ストーブの二酸化炭素 温暖化への影響は?煙の臭いは公害になる?

放射線量の基準

林野庁の策定した放射線量の基準があります。

:40ベクレル/kg、木炭280ベクレル/kg

この数字を見てもパッとしませんが、この基準を超えていなければ本当に安全なのか私たちにはわかりません。一般的な数値では個人差まではフォローできないのです。「放射線量が他場所より多い」というデータが出てしまっただけで、薪業の方たちは死活問題ですね。敏感になり過ぎてもいけませんが、目に見えないものはやはり怖い。子どもたちへの影響を考えると、とにかく安全なものを!という考えになります。

さいごに

薪の放射能について調べてみると、放射線量に敏感になられる気持ちがよくわかりました。放射能に関しては、東日本大震災の際にも風評被害が吹き荒れました。今もまだ風評被害に苦しんでいる地域や産業があると聞きます。

”よくわからないこと”に対しては正しい知識を持つことが一番重要かと思います。薪などのバイオマス燃料に関しての放射能の考え方が、もっと政府主導で正しく広がることを願っています。調べてもそれらしい最新の資料がパッと出てこないことは問題ですね。

僕にできることは「国産で出所のはっきりした薪を使う」こと。今はそれができています、ありがたいことです。

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