赤ちゃんのいらっしゃるご家庭では火気の扱いは慎重にされていることと思います。生活のメインの暖房として薪ストーブを導入される場合に心配なことは、子供への影響ですね。
特に子供が小さければ、どういった対策が必要か頭を悩ませることでしょう。
我が家でも小さな子供二人を抱え、安全柵を始め、換気やホコリ・虫対策などあらゆるケースに対応してきましたので紹介します。
薪ストーブの赤ちゃんへの影響:健康被害は?
まだ動き回ることのできない乳児にも、薪ストーブの影響は及びます。実際に我が家では火気のケースに気を付けました。
- 乾燥対策
- ホコリ対策
- 虫対策
乾燥対策
薪ストーブによる室内の乾燥は想像以上です。夜中じゅう薪ストーブを焚いて寝る場合、なにも加湿しなければ、朝口の中はカピカピで喉が痛くなっているでしょう。
一番の対策は洗濯物の室内干しです。洗濯物も夜干して朝には乾いているので、なかなか良いローテーションです。ただ、寝室が分かれいてる場合は、洗濯物をいくつも干すわけにはいきません。加湿器が必要になるでしょう。
我が家では電気の要らないエコな加湿器を使っています。
薪ストーブの乾燥対策 電気を使わない加湿器が経済的でおすすめ
赤ちゃんが快適な湿度は40~60%と言われています。乾燥しすぎて風邪など引かれては大変ですから、ストーブ焚き始め前から、加湿関係の準備はしたいですね。
ホコリ対策
ストーブ周りはホコリの巣窟です。ホコリは薪から発生したり、ストーブの扉開閉時に煤(すす)が室内に飛び散ったりします。ストーブ熱の上昇気流により飛散しますので、特に吹き抜け構造になっているお宅では、2階の煤&ホコリはすごいことになるでしょう。
まだまだ免疫力の弱い赤ちゃんに、この環境は決して良いものではありません。ふわふわしたホコリを掴んで食べてしまうことも当然あり得ますよね。
また、カビてしまった薪を扱うこともあるでしょう。そのカビを知らずに飛散させたり、カビに触れた手で赤ちゃんに触れてしまう、といったことも想定できるわけです。
あまり敏感になり過ぎても、薪ストーブライフを楽しめませんが、最低限ホコリやカビなど、健康被害が考えられる部分については注意が必要です。こまめにホコリ掃除する必要が出てきますが、ホコリの量も尋常じゃないため、空気清浄機を入れられているお宅も多いようです。
ホコリによるアレルギー
ホコリに含まれるダニやカビなどを、赤ちゃんが体内に入れてしまうと、アレルギーを起こすケースがあるようです。大人でもホコリが口に入るなどは想像したくないですよね。
ただ、あまり潔癖になりすぎるのも良くありません。僕らが小さい頃もそれほどキレイ過ぎる環境では育ってきていませんが、今、十分に健康です。ホコリが口に入ってしまうような状態にしなければ、良いかと思います。我が家でもそれで2人の子どもを育てました。
虫対策
薪は虫たちのお家です。その薪を室内に入れるのですから、当然家の中に虫が溢れます。薪にはどんな虫が潜んでいるのでしょう。
- クモ
- ハチ
- ムカデ
- ゴキブリ
- カメムシ
- カミキリムシ
- 蛾(ガ)
これらは全部我が家で確認した虫たちです。クモ、カメムシは非常に多いですね。ゴキブリが出れば飛び上がりますし、ハチが出た時はパニックになりました。幸いにも冬のゴキブリもハチも冬眠中の為か動きが鈍い為、なんとか処理できましたが、気持ちの良いものではありません。
子どもたちがハチにでも刺されれば大変なことですし、「カメムシを赤ちゃんが誤飲した」なんてケースも報告されています。考えただけでも恐ろしいですが、虫の侵入は防げません。
見つけ次第対処(処分)しかありません。
我が家では自分で薪づくりした薪を使っていますので、買うようなキレイな薪より虫が多いかもしれません。しかし、虫がいないことを保証してくれる薪屋さんは無いと思いますので、虫被害については考慮しておいた方が良いと思います。
動き回る子どもには薪ストーブ用の安全策
歩ける子供がいらっしゃるご家庭では、薪ストーブの安全柵は必須でしょう。安全柵は、薪ストーブによる火傷対策だけでなく、ストーブ周りのホコリの誤飲対策、また、重い薪の落下対策にもなります。ストーブ横の薪置き場から薪が崩れて子どもに当たったら大変ですからね。
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安全柵にも色んなサイズがありますが、継ぎ足しができるようなモデルが良いでしょう。子供が小さいうちは、おもちゃをストーブに投げ込んだり、棒のようなものでストーブをつついてみたり、と大人が想像しないことを平気でやります(笑)
薪ストーブとの距離を保つためにも、大きめのゲート設置が安全かなと思います。
さいごに
薪ストーブの虫・ホコリは、薪ストーブを実際に運用してみて始めて「こんなに出るんだ!!」と驚くことでしょう。小さなお子さんのいらっしゃるご家庭での薪ストーブ運用は、気を付けることばかりです。ケガをしてからでは遅いですからね。
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