当Blog宛てに、こんなメッセージを頂きました。
「近隣の薪ストーブで大変迷惑している、ブログが不愉快である、早く消せ。周りの住民はもっと迷惑・・」
迷惑を被っている当事者の問題を、このBlogに当たられても何も解決できません。しかし、この「薪ストーブ問題」というのは、ストーブユーザーが思っている以上にご近所に迷惑をかけている一例だと感じました。
薪ストーブの煙が迷惑!ご近所のストレスはピークに達しています
私の近所はストーブユーザーが多く、お互いに煙を出し合うので「煙の迷惑はお互い様」ということで近所づきあいは良好です。
また、山間部のせいか、薪で風呂を焚いているご家庭もいくつもあり、ストーブ以外でも煙が出る状況にあります。地域には野焼きの習慣も残っていますので、煙は日常の風景なんですね。
私の場合は、まさに環境に救われている状態です。安心は禁物ですが。
しかしながら、普通の住宅街で薪ストーブ利用は、ご近所との関係性悪化というリスクを大いにはらんでいます。薪ストーブを入れる家主は、ほとんど屋内にいるため、煙突から出る煙のにおいなどにあまり頓着しないんですね。
煙突の風下にあるお宅はたまったもんじゃないと思います。
「うちは、煙がなるべく出ないように焚いてるから大丈夫」なんて考えは甘く、焚き付け時や薪追加時はどうしても煙もにおいも出ます。薪ストーブに慣れてしまっていると感じませんが、洗濯物につけばタバコのにおい並みにくさいですからね。
煙やにおいが出ない焚き方など無いと心した方が良いですね。
あなたのご近所は、あなたが思っている以上に煙を嫌っている
「薪ストーブ最高!」となってしまっているストーブユーザーには、薪ストーブの良さがわからない人の気持ちがわかりません。わかろうともしません。これは私自身も気を付けなければいけないなと、反省しました。
これまでの近所づきあいを考えると「あんたのとこの薪ストーブの煙が迷惑だ、やめてくれ!」とはとても言い出せず、仕方なくテキトーなストーブBlogに当たり散らすしかないわけです。
「やられた方は泣き寝入り」くらいに思っているでしょう。
薪ストーブは自治体で補助金を出し、導入を進めている面もありますが、国や自治体は環境への影響・その地域に暮らす人(特に薪ストーブを使わない人々)へのフォローは何もありません。
「煙突に設置するだけで煙のにおいを消す装置」などを開発&設置義務化してくれれば良いのですが・・・。
木などのバイオマスエネルギーの利用促進の為、利用者に良い制度ばかりが充実していますが、その裏で多大な迷惑を被っている方がいる事も見過ごせませんね。私も、メッセージをいただくまで、自分さえ良ければ・・・という感覚に陥っていました。
ただ、自分の憂さが晴らせれば、他人のブログを誹謗するような書き込みをしてもいいということにはなりませんが。相手も傷つくわけですから。
薪ストーブの迷惑は煙だけじゃない
ご丁寧にmakisuto-bukiero@なんてメールアドレスでメッセージをいただいたわけですが、実際にご近所の薪ストーブの何が不満かは見えてきません。おそらく煙・においだと思うのですが、よくよく考えてみると、薪ストーブで迷惑をかけるのは煙だけではありません。
- 騒音被害
- 虫被害
- 薪棚による危険
- 灰被害
上記のような迷惑が、煙以外にあります。
薪づくりを庭でやる場合、チェーンソーなど使えば大きな音が出ますし、薪割り時に楔(くさび)を使えばこれもまた大きな金属音が出ます。薪ストーブさえなければ出ない音ですよね。
また、薪に虫はつきものです。ハチ、カメムシ、カミキリムシ、ゴキブリなど、「近所に薪ストーブが入った途端に虫が増えた」なんて思われているかもしれません。実際に虫は本当に多いです。
また、薪棚は崩れる危険があり、危なくて近所で子どもを遊ばせられない!といった不満を抱えている親御さんもいるかもしれません。実際に私の住む地域では、その昔、薪棚(もしくは建築廃材)が崩れて亡くなったお子さんが居たようです。「ダメ!」と言っても危ないところで遊んでしまうのが子どもですからね・・・。
それと、無視できないのが灰の扱いです。これは火事の危険と灰をまき散らす危険があります。取り灰は1週間程度はまだ熱を持っている可能性がありますし、ちゃんとフタのある缶で処理していないと撒き散らす可能性があります。住宅街で灰が飛んでくるなんて状況は言語道断ですからね。
さいごに
私は、自分の状況を鑑みても薪ストーブを辞めるつもりはありません。ただ、薪ストーブの情報を発信する中で、「薪ストーブを嫌いな方や、迷惑している方も当Blogを見ている」という意識を持つことが大切だと感じました。
薪ストーブには良いところもたくさんありますが、周りへの影響を考えることは後回しにしてしまいがち。手放しで導入をおすすめできる地域ばかりではないことを十分に理解して、薪ストーブで迷惑を被る方がいる事も伝えていかなければいけませんね。
大変勉強になりました。
実際に薪ストーブの運用に関して苦情を言われた方に向けて、以下の記事も書きました。
コメント
コメント一覧 (5件)
当方、薪ストーブに悩まされている人間の1人です。
洗濯物や庭作業など、外で感じる匂いもそうなのですが、家の中に突然入ってくるご近所(3件もある)の薪ストーブの異臭に毎日振り回されています。
神経質と思われるかたもいるかもしれないけど、自分は吸わないタバコの煙を日常的に浴びせられるような感覚です。
空気清浄機を3台追加して我慢していますが、不完全燃焼された日には気が狂いそうになります。
家の吸気口や空気清浄機のフィルターは2日で真っ黒になります。
なんどかお話しにいったのですが、当人は「はぁ」という感じで、まるでクレーマーを見ているような目で見られてしまいました。庭先のマキ棚は日に日にうずたかくなり、さぁ燃やすぞという気合いに滅入ります。
雨の日なんかは塗れたままのマキを燃やしていらっしゃるので、火事か?!とおもうくらいものすごい煙と臭気です。
ご近所付き合いはよくしておきたいけど、なぜ自分だけが我慢しなければいけないの?とやり場のない気持ちになってしまいます。
でも、主様にメールを送ってこられた変なメルアドの方は、あまりに非常識ですね。ネットだからといってやって良いこと悪いことあります。
ただシーズン中は毎日のことですので、ストレスが怒りにすり替わり、そのはけ口を見つけるや攻撃する方のお気持ちもわかります。
薪ストーブを使っているかたにとっては、ただオシャレに快適に暖を取っているだけですから、悪気がないのも分かります。
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上記のことをかいてくださりうれしかったです。これからまきストーブを導入しようとするかたの目に止まればよいなと思います。
マキの水分量とか、焚き付けの時間を決めるとか、ただしい使い方を勉強してくだされば、すこし不便でも我慢してくだされば、こちら側も備えられるし、多少の臭さは我慢しようを思えますから….
ブログの趣旨が違うかもしれないけど。ただしい使い方とかもぜひぜひ発信していただきたいです。
nemu 様
近所のストーブユーザーの心ない使用により、苦しんでおられる状況、お伝えいただきありがとうございます。
おっしゃる通り、薪ストーブや暖炉に関しては、ユーザーは「煙が出るもの」としての認識なので、匂いにも煤にも慣れてしまっています。
宅内はそれほど匂わないので、煙突からの煙・煤は必然的にご近所へ流れていきますよね。
私のところのように、”煙を出すのはお互い様”の地域ばかりではなく、基本的に煙や匂いは他者を苦しめるだけのハラスメントの一種です。
当然、nemu様のお怒りはごもっともで、泣き寝入りするのも我慢するのも間違っているのですが、、、
このあたりが、ストーブに酔っているユーザーにはわかりません。
「エコだし、快適だし、何が悪いの??」って感じでしょうか。
薪を燃やす以上、煙も煤も匂いも出さない、という焚き方は無いのですが、
それでも最小限に押さえながら住宅街で上手に焚かれている方もいるようです。
薪の水分量、ストーブの燃焼温度、薪の品質や煙突のメンテナンス、どれも手を抜くことはできません。
その上で、「ストーブを焚くこと自体が近隣に迷惑をかける行為」という認識をユーザー自身が持つことが重要だと思います。
本来、ストーブユーザーやハウスメーカーがこのような”ストーブにまつわるデメリット”を周知・教育する必要があると
思うのですが、「売ったきり」の場合も多いようです。
私も、いちストーブユーザーとして、”常に「煙・匂い」という迷惑のタネを巻いている”という認識を改めました。
お力になれず申し訳ありませんが、少しでもストレスが軽減される手立てが見つかることを願っています。
色んな葛藤やコストを抱えてガス電気灯油を使ってる人が殆どなのに、態々住宅街で焚き火してる奴なんて頭がおかしいからね
これと同様に庭や軒先でBBQしてる連中もそうだし。自分さえよければ人の事はどうでもいい奴等
そういう奴等薪ストーブを住宅街で使ってる 金持ちがまわりに一切何もないトコでやってる前提の代物だろう
おっしゃる通り
>自分さえよければ人の事はどうでもいい奴等
これに尽きると思います。
ストーブの煙の匂いなどは宅内にいるユーザーにはわかりにくいし、煤が飛んでいくのは近隣の住宅ですからね。
もっと近隣への配慮の気持ちをもつべきなんですね。
古い書き込みですが、私の家も薪ストーブ被害に悩まされています。隣の家が使用していて昼夜関係なく煙とニオイに悩まされています。換気は不可能。布団は絶対に干せない。洗濯物は室内干し、干せない物はランドリーに行く。お金はかかるし清潔に暮らせません。私は子どもの頃、一軒一軒が遠い田舎暮らしでした。そのような地域では薪ストーブ、好きに使えばいいと思います。
でも今住んでるところは住宅街なんです。市役所にどうにかして欲しいと電話しましたが薪ストーブに関する法律が特にないため何も出来ないと言われました。被害者は泣き寝入りするしかないなんてふざけてます。売ってる方にも、買った方にも怒りしかありません。この世から薪ストーブが消えて欲しい!